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みなかみ’s blog

忘備録と整理のために

【デレマス7話:ネタバレ】シンデレラストーリーの喪失と回復(2/2)【感想】

先日の記事の続きです。未読の方は以下のリンクを参照。

【デレマス7話:ネタバレ】シンデレラストーリーの喪失と回復(1/2)【感想】 - みなかみ’s blog

今日の記事は、武内Pが魔法使いとしての機能を回復する過程と、シンデレラストーリーの回復についてつらつらと書きます。 

 

●島村卯月と、魔法使いの魔法の源泉の回復
・NGは瓦解した…?

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 一人、また一人と事務所に姿を現さなくなるニュージェネレーションズ(以下NG)のメンバーたち。しかし、この中でも一人だけ、姿を現さなくなった理由が異なる子がいました。そう、島村卯月(大天使)です。NGの中でも唯一彼女だけが、Pへの不信からではなく、体調不良から姿を消していました。
 武内Pはそんな彼女をお見舞いに行きます。万事休すの状況の中で、最初期にスカウトしある程度意思の疎通ができていて、まだPへの真意を明らかにしていない彼女が、もしかしたら武内Pにとって最後の頼みの綱だったのかもしれません。
 しまむらさんはPとライブについて会話しました。その時武内Pはひどく身構え、しまむらさんの言葉を待ったのです。この時に彼の脳裏をどのようなことがよぎったのでしょうか。凛や未央の時のように、強い不信を打ち明けられ、NGの存続が不可能になる。そして、過去と全く同じことを繰り返してしまうという強い恐怖感が彼を襲っていたのかなあと。しかし、島村さんの語った内容はPの予想とはいい意味で外れていました。
 しまむらさんは、Pにアイドルを続けたいという意志と、未来への期待、そして、Pへ信頼を寄せていたのです。

・信頼と期待と、それに対する応答

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 しまむらさんは、NGの皆と次のステージに立つことを望み、これからもプロデュースしてくれることをPに対してお願いしました。まっすぐに、純粋に。彼の誠実で熱意ある性格からも、彼女の想いを反故にするようなことはしないし、できないでしょう。自分を信頼し、アイドルとして輝きたいと望む彼女の純粋な情熱が、彼の呪いを解いたのです。

・NG以外のアイドルの認識と信頼の回復

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 しまむらさんの言葉に動かされた彼は会社に戻り、NG以外のアイドル達と遭遇しました。そして、NG、シンデレラプロジェクトの今後について質問されました。これに対して彼は、これまで表さなかった、彼の意志を彼女らに打ち明けたのです。
  「NGは解散しません。誰もやめません。彼女らは必ず連れて帰ります。だから待っていてください。」
 PはNGのメンバーを連れ戻すという強い確約を彼女らと結びました。しかもこの約束には、NGを連れ戻さないという選択肢はないという意味合いも含意されており、かなり強い約束であることがわかります。これは、NG以外のアイドルが彼に信頼を寄せるにあたり、かなり重要な場面と言って過言でははないでしょう。

 みりあちゃんが言ってた「あの人何考えてるのかわからない」っていう不信感をここで打ち消したわけです。
 
このように、1人、また1人と、武内Pは魔法をかけるにあたってキーとなる「信頼」を回復させていくのです。そして、シンデレラの物語構造も回復していきます。

 

・魔法使いの再始動と未央との認識ギャップの解消

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 灰被り姫に魔法をかけるべく魔法使いは最初に魔法が解けてしまった人物のところに向かいます。未央です。
 彼女の辞意に対してこれまで逃げ腰だった彼が、彼女を説得するために一歩を踏み出し、食らいつきました。このシーンはかなり強調されていましたね。この一歩はかなり印象的でした。
 この後まず、武内Pは未央に「当然」という言葉の「認識の差」を説明して、彼女の誤解を解きました。第6話の考察では、武内Pの「当然」という言葉を、「新人だからお客が入らなくて当然」と私は解釈していたのですが、違いました。武内Pは「お客さんの笑顔」という質的な部分を重視していて、「お客さんの数」という量的な部分を重視していて、これを十分に達成できなかった未央の落ち込みを、質的部分の目標達成を伝え、解消したのです。同時に、アイドルにとって、「お客さんが喜んでくれる」という共通目標を二人間で共有しました。その上、武内Pが

 

 「私は、このまま、あなたたちを、失うわけにはいきません」


と、未央の罪悪感の元を上回るような、彼女らに対する一種の確約を行いました。この発言には、彼女らを全力でサポートする「約束」という意味と同時に、「アイドルたちからもう逃げない、自分の役割を果たす」と言う意味も含意されており、自分への決心という意味合いもあったと思います。
こうして、武内Pは未央との一連のやり取りを通して、封印していた自らの「意志・熱意・ことば」を回復して行きました。

 

・凛の不安感と武内P

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 この後、未央と武内Pは凛の元へと向かい、謝罪をします。この時、凛は、「進む先がわからないままアイドルになって、どう進めばいいのかわからない状態になるのはもう嫌だ」と自分の心境を打ち明けます。灰被り姫がお城に行くためには魔法使いが必要で、魔法使いがいなくなって、どうしようもなくなることへの恐怖感を明らかにしたのです。武内Pへの不信感を直球でぶつけてきました。
 武内Pは、「アイドルと向き合うことから逃げてきた」と自分が役割を放棄していたことを認め、「もう一度あなたたちに信頼してもらえるように努力する」と彼女に彼なりに精いっぱいの誠意をこめた応答をしました。凛に、手を差し出しながら。
 これに対して凛は武内Pの手を取ろうとしますが、あと一歩踏み出すことができないでいたところ、未央が2人の手をつかんで仲立ちをします。そして凛は彼と、そしてNGとして共にトップアイドルへの道を歩むことを決意するのです。そしてこれが、物語「シンデレラ」の構造が解決した瞬間でした。

 

・第7話の総括

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 この時点で、すべての灰被り姫から信頼を回復し、自らの呪いを解いた車輪は、魔法使いへと再び生まれ変わったのです。同時に、すべての役者が再び揃い、それぞれの役者が演じる役割を回復したこの時点で、シンデレラストーリーの物語構造は回復し、「シンデレラプロジェクト」は再び「シンデレラ」の物語を紡ぎ始めるのです。
 このように、第七話は失われたシンデレラストーリーの回復と、物語構造上最も不可欠な演者「魔法使い」の復帰の物語でした。

 

・個人的な感想
 6、7話のたった2話でここまで重厚なストーリー展開を行えると私は思っておらず、何度も見返してしいまいました…!シンデレラストーリーをアニメにここまではめこんだことにも大きな感動もあります。個人的に一番感動したのは、武内Pが表情豊かになり、発する言葉の内容もどんどん説得力あるものに少しずつ変化していったところです。そして、武内Pの過去をおとぎ話風に語るというやり方も、童話「シンデレラ」を想起させるもので、細かいところでのスタッフのこだわりが感じられました。他にも、NGメンバーの年相応の青臭さや、OPの不在とEDの入るタイミング等、制作側の作り込みに、謎の熱意を感じます。こんだけ力入れたら時間足りなくなるし、総集編あっても仕方ないよね。再び時計の針も動き出し、0時の鐘が鳴るには、灰被り姫たち、そして魔法使いがどのようになっているのか、楽しみでなりません。

 

・オマケ

 武内Pと島村さん(and NG)の健全ないちゃラブ系薄い本を待ってる。あと、考察本文とアウトライン作成もろもろの書き出して12000字行ったのはちょっとビックリした…

 今回の記事、かなり叙述的になってしまったので、再度要約記事をあげると思います。