みなかみ’s blog

忘備録と整理のために

研究のとっかかりにやるべきこと

引用元:Marc,T.2006.The Craft of International History.Princeton:Princeton University Press.


 ・どうすれば歴史問題に対して効率的に答えにたどり着くことができるか?(効率性問題)
  ・二次文献にあたること
 ・新たな分野で重要なテキストは何かを見分けるセンスを開発するにはどうすればいいか?

①新分野における状況理解
 ・誰がキーパーソンなのか?
 ・特定分野における研究手法(知識)はどのようなものか?
 ・どの本が基本的に重要であるのか?
 ・何が重要な問題として取り上げられているのか?
  ・問題に対して誰が何を言っているのか?

 a.学術的論争がどのように展開されてきたかを把握する
   ・他人が何を言ってきたかを知ることで、問題解決のフレームワークを得ることができる。
    ・どうやって興味のあるテーマを取り扱ってる論文や書籍を見つけるか?(p52)
      ・よいジャーナルの論文を見つける
      ・サーベイ論文を見つける
      ・書評記事を読む
      ・普通の論文:その分野で流行ってる観念を示しているから
       →特によく引用されるインパクトのある物
    ・まだ最初の数ページで著者が言っていることを把握するだけでいい

 b.どうやって関心のある記事を見つけるか?
   ・サーチエンジンを使う:JSTOR・MUSE・SSCI・ASAP(appendix1参照)
    ・ジャーナルの書評部分で紹介されてる書籍は重要だと考えられていることが多い
   ・オンライン・カタログを使う
    ・EUREKA(RLIN)・大規模図書館のカタログ:議会図書館(MELVYL)・有名大学のカタログ
  ・どのように検索するか?
    ・テーマに関係する語で検索する
     WWI→Woodrow Willson
     ・カタログから興味のある書籍・ジャーナル・論文の保存
    ・特定分野に集中する分類スタックを発見する(NARAのRG330とかああいう分類)
      →特定分野の関連文献にアクセスできる
 c.序章と脚注に注意する
   ・著者は自論と他論の差異を明確にするために、序章で主要な先行研究を用いて分野全体のことを論じる
    ・序論の脚注にある参考文献リストをチェックする
   ・モノグラフ的(多角的視点から分析がなされている)な研究は?(よくわからない)
    ・興味のある所だけ見ない→いろんな視座が提供されている
    ・説明が伝統的な知識で行われているか、筆者が標準的なの視座から問題を見ているかどうか
   ・General Survey 
    ・網羅的なサーベイ論文
     ・文末脚注には有用な文献リストが記載されている
    ・General Surveyはその分野における大家が執筆することが多い

 d.ほかに文献を探すうえで有用なものはあるか?
   ・シラバスと博士論文
    a.博士論文
      ・博士論文は序章でその分野における学術的な議論を記述してることがほとんど
       ・よい博士論文を探すためには?:サーチエンジンUMI・ProQuest
    b.シラバス
      ・教官が重要であると考える文献リストが記載されている
        ・その分野で有名な教官のものがいい。教官がわからない場合は名声ある大学のシラバスを用いる。 

 ※さらに文献目録がほしいときは書籍レベルの文献目録を活用するなどできるが、まだそこまでせんでいい。   

②主張に反応し、主張を比較検討する方法
 a.コアとなる主張を把握する
 b.構造を把握する
 c.argumentsをしおの内部論理と、キーとなる主張を補強するエビデンスの妥当性の観点から見る

 →論文・書籍の質に対するセンスを身につける
  a.どのような主張を論者が展開しているかをつかむ
   ・中核となっている主張は何か?それはどこに書いてあるのか?
    ・基本的な主張は何か?なにを筆者は伝えようとしているのか?
     ・タイトル・サブタイトル
     ・セクションやチャプターのタイトル
     ・序章・結論
     ・チャプター/セクションの最初と最後の段落

  b.主張の「構造」をつかむ
   ・序章の最後に書籍のロードマップ:どのような論理展開がなされているかが書かれている
  ・主張の要旨をつかむ 
    ・理解する前に主張がどのように総論と関連付けられるかを考える
    ・必要のない情報だった場合は流す。


 c.書籍の文脈上重要な主張(一節)については注意深く、ある質問(certain very specific question??)
   に答えるという視角を持って読む必要がある。
   ・主張の論理を得る
    ・主張がちゃんと総論を補強しているか?
     ・筆者の主張がちゃんと上位の主張に適合しているか、それとも別方向に引っ張っているように見えるか?
     ・筆者の主張には内部的な一貫性があるか?奇妙な違ったことを言っていないか?

   ・著者の主張を構成するエビデンスの性質や妥当性を得ること
    ・脚注を見る→Weak Documentation(一次資料:アーカイブ資料や書類でないもののこと?)
     ・もし、ある著者の主張が総論の中で重要な役割をはたしていた場合
      ・補強している参考文献リストをチェックする
      ・主張に疑問を持った場合は一次資料にアクセスする
      (今は容易にアクセスできる:マイクロフィッシュマイクロフィルム・その他電子媒体)